お盆やお彼岸といえば、お墓参り。
「振り向かないように帰りなさい」
そう忠告された経験はありませんか?
振り向くとどうなってしまうのか、不安になる人も多いでしょう。
実際には、振り向かないで帰らないと必ず何かが起こってしまうという、科学的根拠はありません。
それでも、現代まで伝えられてきた理由があるんです。
そこで今回は
- お墓参りでは後ろを振り向かない方がいい?
- 振り返ってしまった場合の対処法
- お墓参りのタブー
以上について解説します。
目次
お墓参り後は振り向かないで帰るべき?
「お墓参り後は振り向かない」
冒頭でもお伝えしたように、科学的な根拠はありません。
それでも、昔から言い伝えられてきた話だけに、根強く信じている人もいるのです。
なぜそのような噂があるのでしょう?
死者の霊が後ろからついてくる
死者の霊は後ろからついてくると、昔から信じられていました。
そのため、振り返ると家まで霊がついて来てしまうと考えられているんです。
お墓を振り返ることで、霊はあなたと離れがたくなってしまうのでしょう。
あなたに、霊と目が合っている認識がなくても、振り返った時に偶然、目が合っていたかも知れませんからね。
この世との繋がりを感じてしまい、振り返ってくれたあなたについていってしまうと考えられます。
私としては、家族や友人の霊ならついてきても問題ないですが、まったく関係のない霊が家までついてくるのは、遠慮してもらいたいものですね。
あの世とこの世の境界線が薄くなる
お墓は、現世とあの世の境界線であると考えられています。
その事から、
- あの世の景色が見えてしまう
- あの世に引きずり込まれてしまう
という迷信が伝わってきたのです。
そうは言っても、お寺の敷地内にあるお墓は、基本的に供養されています。
しっかり供養されている霊が悪さをして、引きずり込んでしまう危険性は低いのでは…。
気をつけて欲しいのは、あの世との境界線になっている場所は他にもある事。
「振り返ってはいけない」と言われている心霊スポットが良い例でしょう。
供養もされていない心霊スポットなどで、振り返らないよう注意喚起がある場合は注意が必要です。
見えてしまったり、引きずり込まれてしまう危険性は高いと考えられるでしょう。
【振り向かない】は【振り返らない】から来ている
【振り向かないように】と言われるようになったのは、【振り返らない】が元になっているようです。
「同じ意味じゃん!」
と思うかも知れませんが、これは、【マイナスの感情を持って故人を振り返らない】という事。
故人が安心して成仏するためには、残された人が悲しみを乗り越え、前に進んでいく事が大切です。
マイナスな感情に支配されて悲しみを乗り越えられず、その感情のまま故人を振り返るのは、故人にとって、とても辛い事だと思うのです。
【マイナスの感情を持って故人を振り返らない】との教えから、【お墓参りでは振り向かないように】と変化していったと考えられます。
また、お墓参りだけでなく、神社参拝でも帰りは注意が必要です。
神社参拝後に寄り道するのはダメな理由についてはこちら。
お墓参りに振り返ってしまった場合の対処法
実際に振り向いてしまっても、必ず悪いことが起こるわけではないので、心配しないで下さい。
しかし、昔から言い伝えられてきた迷信である事から、不安を感じる人もいるでしょう。
ここからは、振り返ってしまった場合の対処法について紹介します。
慌てずに落ち着いて行動する
もし、お墓参りの帰りに振り返ってしまっても、慌てる必要はありません。
まず、落ち着いて深呼吸をして、気持ちを落ち着かせましょう。
ここで焦ってしまっては、予想外のケガや事故に遭ってしまうかも知れませんからね。
心の中で故人の霊に謝罪する
迷信を信じているのであれば、
「うっかり振り返ってしまって、ごめんなさい」
と、心の中で故人の霊に謝罪しましょう。
また、
「ついてきても、私は何もしてあげられないです」
など、ついてくるかもしれない霊に対して、きっぱりと断る事も効果的です。
必要な場合はお祓いを受ける
どうしても不安な場合は、神社やお寺でのお祓いを受けるのも1つの方法です。
帰宅中や帰宅後、明らかにおかしいと感じた場合は、お祓いをおすすめします。
特に異常がない場合でも、気持ちの面で違和感を感じたなら、不安を解消する意味でもお祓いは効果的です。
状況に応じて検討してみてください。
霊に対し毅然とした態度で接する
これに関しては、私が実際にしている方法ですが、自宅には、時々迷い込んできちゃうんです。
おそらく、庭からお寺が見えるので、フラッと立ち寄るのかも知れませんね。
元々住み着いている霊はいますが、共同生活してるため、あまり気にならないのが本音。
しかし、迷い込んできた霊は明らかに空気が違っているんです。
ジト~ッと、重い空気をまとう訪問者が、ずっと居座ることはありません。
怖がらずに
「ここにいたところで、あなたを助けることは出来ないし、家族に何か悪さをするなら絶対に許さない」
と強い気持ちを持って、毅然とした態度で過ごしているうちに、いつの間にか居なくなっています。
【霊だから怖い】
ではなく、元は生きていた人間として毅然とした態度で接することが、わりと効果的だと感じています。
お墓参りにおけるタブーの真相!
故人に敬意を表し、感謝の気持ちを伝えるのがお墓参りですが、様々なタブーも囁かれているんです。
それでは、他のタブーの真相についてお伝えします。
転んじゃダメ?
「寿命が短くなってしまうから、お墓では転んじゃダメ」
小さい頃、親から言われたことがありますが、同じような経験がある人も多いのでは?
これは、振り向かない事と同じく、転んでしまうと霊に引きずり込まれてしまうからという理由です。
ただ、こちらも科学的な根拠はありません。
実際、私は小さい頃、何度もお墓で転んでいましたが、40歳まで元気(?)に過ごしています。
実はこの迷信は、転んで墓石でケガをしたり、最悪、墓石を倒してしまう危険性があるため、注意喚起の意味があるんですよ。
子供って何をするか分からないですからね…。ほんとに…。
写真を撮ってはダメ?
お墓で写真を撮るのは、故人の霊を映してしまう可能性があります。
肉眼で見えなくても、レンズを通すと見えてしまう場合も…。
「思わぬ心霊写真が撮れてしまい、恐怖からお墓参りに行けなくなってしまった…」
なんてことになりかねません。
そもそも、お墓参りは、故人を偲び想うもの。
お墓で写真を撮る行為は、故人に対し失礼なのではないでしょうか。
夕方に行っちゃダメ?
夕方のお墓参りは、太陽が沈み、陰のエネルギーが強くなる事から、避けた方が良いと言われています。
神社も同じですよね。
【逢魔が時】と言われるように、夕方は死者の世界との境界線が薄くなるとも考えら、霊障を受けやすくなるようです。
実際、真っ暗な夜のお墓より、日が沈みかけた時間帯のお墓の方が、私は怖いと感じています。
その空間に吸い込まれるような感覚というのでしょうか?
ピンと張りつめた空気に、何度も引き返したことがあります。
それでも、私の実家の地域のお盆では、お墓参りは夕方。
ただ、なぜか、お盆中の夕方のお墓は怖くないんですよね。
不思議です。
お墓参りで振り向かない!まとめ
いかがでしたか?
お墓参り後は、振り向かないで帰らないと、霊についてこられたり、あの世に引きずれこまれたりしてしまうという噂があります。
ただ、科学的な根拠はありません。
それでも、お墓参りの帰りに振り向いてしまって、不安に感じた時は、今回紹介した対処法を試すのも効果的かも知れません。
不安な気持ちは、悪い事を引き寄せてしまいます。
できる限りの不安は解消するようにしましょう。
また、お墓は供養されているので、危険性は低いかも知れませんが、「振り向かないように」と警告がある場所は、霊障が起きる可能性もあります。
十分に注意するようにして下さいね。
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