「引っ越しするなら、やっぱり大安がいいの?」
「最初に鏡を運ぶと運気が上がるって聞いたけど、本当?」
引っ越しは人生の大きな節目のひとつ。
新居での生活を気持ちよくスタートさせるために、縁起を担ぐ人も多いですよね。
その中でも、「大安の日を選ぶ」「最初に鏡を運ぶ」といった風習が気になっている方もいるのではないでしょうか?
実は、鏡には「運気を映し、家の安定をもたらす」といわれる意味があり、古くから大切にされてきました。
加えて、大安は「万事に吉」とされる日。こうした理由から、「大安の日に、最初に鏡を運ぶと良い」との考え方が生まれたのです。
しかし、「本当にそこまで気にするべき?」「他に縁起の良い日やアイテムはあるの?」と、疑問に思うこともあるはず。
この記事では、引っ越しの日に鏡を運ぶ意味や、大安が選ばれる理由について詳しく解説します!
目次
引っ越しの日に鏡を運ぶ理由とは?
引っ越しの際に「最初に鏡を運ぶと良い」とされる理由は、鏡が持つ特別な意味にあります。
古くから日本では、鏡は単なる道具ではなく、「神聖なもの」「邪気を祓うもの」「運気を映し出すもの」として扱われてきました。
そのため、新居に最初に鏡を運び入れることで、その家の「気」を整え、良い運気を呼び込むと考えられているのです。
しかし、「鏡なら何でもいいの?」「どこに置くのがベスト?」といった疑問も浮かびますよね。
ここでは、鏡が持つ縁起の良さと、その正しい扱い方について詳しく解説します。
鏡が持つ意味と縁起の良さ
鏡は神聖な道具とされてきた
日本では古くから、鏡は「神の依り代(よりしろ)」として神聖視されてきました。
神社の本殿に祀られる「三種の神器」のひとつに「八咫鏡(やたのかがみ)」があることからも、鏡が特別な存在であることがわかります。
八咫鏡は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸隠れの際に使われたとされ、「真実を映し出すもの」として信仰されてきました。
この考え方は日常生活にも根付き、家庭内に鏡を置くことで「邪気を祓い、良い運気を呼び込む」とされるようになったのです。
また、昔の日本では「鏡餅」を飾る風習がありましたよね。
これは、鏡が「神聖なもの」として、神様を迎えるための象徴的な存在だったからです。
引っ越しの際に最初に鏡を運ぶのも、「新しい家に良い気を迎え入れるため」という意味合いが強いのです。
風水でも重要視されるアイテム
風水においても、鏡は「気を循環させるアイテム」として非常に重要視されています。
特に、新しい家に良い運気を定着させるためには、最初に鏡を運び入れることが効果的。
風水の基本的な考え方として、「気の流れを良くすることで運気が上がる」というものがあります。
鏡はこの「気の流れ」をスムーズにし、家全体のエネルギーバランスを整える役割を果たしてくれるんです。
- 玄関に鏡を置くと、良い気を呼び込む
玄関は家の「気の入り口」とされており、ここに鏡を置くことで、入ってくる運気を増幅させる効果があるとされています。
ただし、鏡の向きには注意が必要で、ドアに対して正面に置くと運気を跳ね返してしまうと考えられています。 - リビングに鏡を置くと、家庭運がアップ
リビングは家族が集まる場所であり、ここに鏡を置くことで、家族全員の運気を上げる効果が期待できます。
特に、明るい場所に鏡を置くことで「陽の気」が増し、よりポジティブな空間を作ることができるでしょう。 - 寝室の鏡の配置には要注意
一方で、寝室の鏡の扱いには注意が必要です。
風水では、寝ている自分の姿が鏡に映ると「気が吸い取られる」とされ、疲れやすくなるといわれています。
寝室に鏡を置く場合は、ベッドが映らないようにするのがベストですよ。
新しい生活の安定を願う意味
引っ越しは、新しい環境での生活が始まる大きな転機です。
そのため、できるだけスムーズに、運気の良い状態でスタートしたいものですよね。
鏡を最初に運び入れることで、「新居に自分の姿がしっかりと映る=安定した生活を送る準備が整う」という意味合いが込められています。
これは、単なる迷信ではなく、心理的にも大きな効果があります。
例えば、引っ越し後に鏡がまだない状態だと、家の中がどこか落ち着かず、「生活のリズムが整わない」「新しい環境になじめない」と感じることも。
最初に鏡を運び入れることで、「この家に自分がしっかりと根付いた」と実感でき、新生活への適応がスムーズになるのです。
また、鏡には「過去と未来を映し出す」という意味もあります。
新しい生活をスタートさせるときに、「これからの自分」をしっかりとイメージするための象徴として、鏡を活用するのも良いでしょう。
鏡を運び入れる際のポイント
「最初に鏡を運び入れる」といっても、ただ適当に持ち込めばいいわけではありません。
より効果的に運気をアップさせるためには、以下のポイントを意識しましょう。
できるだけ大きめの鏡を選ぶ
→ 全身が映る鏡の方が、「家の気を整える効果」が強いとされています。
鏡をきれいに拭いてから運び入れる
→ 汚れた鏡では運気も曇ってしまいます。新居に入れる前にしっかり清掃しましょう。
できれば午前中に運び入れる
→ 朝の時間帯は「陽の気」が強く、新しい気を取り込みやすいとされています。
鏡を割らないように慎重に運ぶ
→ 鏡は割れると「運気が下がる」といわれるため、しっかり梱包して運ぶことが大切です。
引っ越しに適した日は大安がベスト?
引っ越しの日取りを決める際、「大安がいいって聞くけど、本当にこだわるべき?」と悩む人は多いですよね。
日本では「六曜(ろくよう)」と呼ばれる暦注を参考にして、縁起の良い日を選ぶ風習があります。
その中でも「大安(たいあん)」は、六曜の中で最も吉日とされ、「何事もうまくいく」と考えられています。
しかし、大安だけが引っ越しに適しているわけではありません。
他にも縁起の良い日や、逆に避けた方がいい日があるのです。
六曜とは?引っ越しに最適な日を選ぶ方法
六曜とは、暦に記される「吉凶を占うための指標」であり、日本では結婚式・葬儀・引っ越しなど、重要な日取りを決める際に参考にされています。
六曜には以下の6種類があり、それぞれの特徴を押さえておくと、引っ越しの日を選ぶのに役立ちます。
大安(たいあん) ★引っ越しに最適!
「大いに安し」と書く通り、一日を通して吉とされる日。
結婚式や開業など、祝い事全般に向いているとされています。
→ 引っ越しも安心して行えるため、最も人気のある日!
友引(ともびき) ★午後の引っ越しならOK
「友を引く」と解釈されることがあり、縁起が良い日。
ただし、「昼(11時〜13時ごろ)」は凶とされるため、午前か午後の時間帯に引っ越しをするのがベスト。
→ 午前か午後なら問題なし!
先勝(せんしょう/さきがち) ★午前中の引っ越しに向いている
「先んずれば勝つ」という意味があり、午前中が吉、午後が凶とされる日。
→ 午前中の引っ越しならOK!
先負(せんぷ/さきまけ) ★午後の引っ越しならOK
「先んずれば負ける」という意味を持ち、午前が凶で午後が吉とされる日。
→ 午後の引っ越しなら安心!
赤口(しゃっこう/せきぐち) ×避けた方が無難
「赤=火・血」を連想させるため、事故やトラブルに注意が必要とされる日。
特に、11時〜13時以外の時間帯は凶とされるため、引っ越しには向かない。
→ この日は避けるのが無難!
仏滅(ぶつめつ) ×避けるべき日
「仏も滅するほどの凶日」とされ、あらゆることがうまくいかないとされる日。
引っ越しや結婚式には不向きとされている。
→ できるだけ避けた方が良い!
いつ引っ越しするのが良いのか?
「大安が一番良いのはわかったけど、他の日でも問題ないの?」と思う人もいるでしょう。
実際のところ、大安でなくても縁起を担ぐ方法はあります。
どうしても大安がいいなら、予約は早めに!
大安は引っ越し業者の予約が最も集中する日。
特に土日や祝日が大安に重なると、すぐに埋まってしまいます。
そのため、「大安に引っ越したい!」と考えている場合は、最低でも1〜2ヶ月前には業者の予約をしておくのがベストです。
友引・先勝・先負でも十分に吉日!
「大安が埋まっていた…」という場合は、友引・先勝・先負の日もおすすめです。
特に、友引は「良縁を引き寄せる」とされ、引っ越しにも適していると考えられています。
先勝は午前、先負は午後を選べば問題なし!
どうしても赤口や仏滅に引っ越す場合の対策
「仕事の都合で、この日しか無理!」ということもありますよね。
もし赤口や仏滅しか選べない場合は、次のような方法で縁起を担ぐことができます。
神社でお祓いを受ける
→ 近所の神社で「家のお祓い」をしてもらうことで、不運を避けることができるとされています。
引っ越しの際に「お清めの塩」をまく
→ 玄関や部屋の四隅に塩をまいて清めることで、悪い気を払うことができると考えられています。
縁起の良いアイテムを最初に運び入れる
→ 鏡・米・塩・炭などを最初に家に入れることで、運気を安定させるとされています。
縁起の良い引っ越しをするためのポイント
引っ越しの日取りや「鏡を最初に運ぶ」などの風習を大切にすることで、新生活を気持ちよくスタートできます。
しかし、それだけではなく、「運び入れると縁起の良いアイテム」や「避けるべきNG行動」を知っておくと、さらに良い運気を呼び込めます。
ここでは、引っ越しの際に運び入れると良いものや、避けるべき行動について詳しく解説します!
鏡以外に運ぶと良いもの
鏡のほかにも、引っ越しの際に最初に運び入れると良いとされるアイテムがあります。
これらは風水や昔からの習慣に基づいており、家の運気を安定させる効果があるとされています。
1. 米(こめ)
「食べ物に困らない」「豊かさが続く」という意味を持ち、日本では昔から「新居に最初に米を入れる」風習があります。
やり方:一握りの米を小皿に入れ、台所や玄関に置いておく。
2. 塩(しお)
「邪気を払う」「場を清める」力があるとされ、風水でも重視されるアイテムです。
やり方:玄関や部屋の四隅に少量の塩をまき、悪い気を払う。
3. 水(みず)
水は「生命の源」であり、「家に潤いをもたらす」とされています。
やり方:新居に入る際、ペットボトルに入れた水を持ち込む。
4. 炭(すみ)
炭は「空気を清浄にし、悪い気を吸収する」とされ、新しい家の浄化に最適です。
やり方:炭を小皿に入れ、部屋の隅や玄関に置く。
5. へびの抜け殻
「金運が上がる」と言われる縁起物で、財布に入れるとお金が貯まるともいわれています。
やり方:家の財運を上げるために、引っ越しの際に持ち込む。
避けた方が良いこと
逆に、引っ越しの際にやってしまうと運気が下がるとされるNG行動もあります。
以下のことには注意しましょう。
夜の引っ越しは避ける
風水では「夜は陰の気が強まり、邪気が入りやすい」とされており、夜の引っ越しは避けるのがベストです。
対策:どうしても夜に引っ越す場合は、玄関や部屋に明るい光を灯し、塩をまいて清めると良い。
家具を乱雑に配置する
風水では「家具の配置が運気に影響を与える」とされており、特に玄関や寝室のレイアウトには注意が必要。
対策:家具の配置を考え、玄関はスッキリと整え、寝室には不要なものを置かない。
玄関にゴミを置かない
玄関は「運気の入り口」。
ゴミを置くと、せっかくの良い気が入らなくなります。
対策:玄関は常に清潔に保ち、観葉植物や鏡を置くことで良い気を呼び込む。
知らない人をすぐに招かない
引っ越したばかりの家は「まだ気が定まっていない」状態。
早い段階で人を招くと、外から余計な気を持ち込む可能性があります。
対策:新居での生活が落ち着くまでは、家族だけで過ごし、エネルギーを安定させる。
まとめ
引っ越しは新しい生活のスタート。
縁起を意識して準備をすることで、気持ちよく新生活を迎えられます。
特に、「大安の日を選ぶ」「最初に鏡を運び入れる」といった習慣は、運気を整え、幸運を引き寄せるとされています。
しかし、大安でなくても友引・先勝・先負などの吉日を選べば問題ありません。
万が一仏滅や赤口しか選べない場合でも、神社でお祓いをしたり、お清めの塩を使ったりすることで運気を整えることができます。
また、鏡だけでなく、米・塩・水・炭といった縁起物を最初に運び入れることで、より良い気を新居に呼び込めるとされています。
一方で、夜の引っ越しや玄関のゴミ放置など、運気を下げる行動には注意しましょう。
【引っ越しのポイントまとめ】
☆縁起の良い日に引っ越す(大安・友引・先勝など)
☆最初に鏡を運び入れることで運気を安定させる
☆米・塩・水・炭などの縁起物を取り入れる
☆夜の引っ越しや玄関のゴミ放置は避ける
これらのポイントを押さえれば、より良い新生活をスタートできます。
新居での生活が素晴らしいものになりますように!
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